翻刻
ざれともはじめのごとき 大震ハ なし我友広嶋氏
なるひと諸国にて大地震に四たび逢皆其上は
滞留して始末をよく知れり小動ハ久しかれ共はし
めのごときハ一度もなしと申されき此れ現在の人にて證
rるに足れり
地震之説
径世義ニ孔亀(カ)曰陽伏テ陰に見迫于陰
而不能升以至於地動と如此陽気地中に伏して
出んする時陽気に抑(オサ)えられて出る事能ハず地中に
激攻(ゲキコウ)して動揺(ドウエウ)するなり国語に伯陽父(ハクヤウフ)の言
なども如此古代よりみな此説をいふ
天経或問に云地ハ本気の渣滓裂(カスアツ)まつて形質(ケイシツ)
をなす元気(ゲンキ)旋轉(センテン)の中に束(ツカ)ぬ故に兀然(コツゼン)として
空に浮んで墜ず四囲(シイ)に竅(アナ)有之相遂或ハ蜂の巣