翻刻
炎熱の気地中ニ爵蓄し一旦有処之硫黄焔硝
をともに吸昇し天火是に移れとも此時未だ陽気
甚からず故に硫黄焔硝之気も十分吸昇する能ハず
其気薄きがゆへニ雷鳴をなさず散じて電光
と成なりされ共若重雲あつく是をつゝむ時ハ陰陽
相迫り雷となる也雷を占ふにハ其光之色を審に
見るべし電光黄なるハ雹降なり白きハ大風の
印成電昼夜閃きて三日を過て止ざれバ其土地
よろしからず正月元日之電ハ人々災あり夏ハ電する
方ゟ風吹成秋ハいなびかりする方に向ひ風吹なり夏
秋之夜晴て遠く電を見るハ旱之徴なり大暑之前
後ニ電あれハ早稲わろく晩稲よし冬に電あれハ大
ふうふく成東ニいなひかりあるハ大雨之しるし也
南方に電あれバ晴成西方に電あれバ晴成但し