翻刻
服保徳編輯
安政見聞録
武江 服部氏蔵版
叙 地震研究所図書之印【上部に角印】駒井暴書【丸印】
和漢(わかん)古今(ここん)の伝記(でんき)と称(しよう)するもの。牛(うし)に汗(あせ)し棟(むなぎ)
に充(みつ)る。しかれども世界(せかい)の広(ひろ)き。事実(じじつ)の多(た)
端(たん)なるに及(およ)び。繁(しげ)きを厭(いと)ひて簡易(かんい)にす。尤(もつとも)
漢文(かんぶん)の書(ふみ)における。文字(もんじ)を減(へら)してその事の。通(つう)
ずるを旨(むね)とするよし。往昔(そのかみ)徂徠(そらい)先生(せんせい)が。斎藤(さいとう)別(べつ)
当(たう)実盛(さねもり)の。伝(でん)を門人等(もんじんら)に綴(つヾ)らして。文字(もんじ)少(すくな)き
を甲(かふ)となすよし。或人(あるひと)の記(き)にもいへり。されば如何(いか)