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コレクション: 地誌・郷土資料

兎園小説 - 翻刻

兎園小説 - ページ 123

ページ: 123

翻刻

先例もあれはとて又もとのことく船に乗せて沖へ引出し つゝ推流したりとなんもし仁人の心もくせはかくまてにはあるましきをそは その蛮女の不幸なるへし又その舟の中に■■■■【謎の文字】等 の蛮字の多くありしといふによりて後におもふにさきころ浦 賀の沖に歇(カヽ)りたるイギリス船にもこれらの蛮字有けりかゝれは 件の変女はイギリスかもしくはヘンガラもしくはアメリカなとの蛮王 の女なりけんかこれも又知るへからずに当時好事のものゝ写し伝へ たるは右の如し図説共に疎鹵にして具ならぬを憾とす よくしれるものあらはたつねまほしき事なりかし 【ここよりOCRのまま】    品革の巨女 文化四年丁卯の夏四月のころより世の風聞にきこへたる こゝを橋むかふ 鶴やかゝえの飯盛女に 品川駅の橋の南なる所を恋とに鶴かゝえぬ盛女に 名をつたといへるはこの年廿歳にて衣類は長さ六尺 七寸にして裾をひくこと一二寸にすきす膂力ありといへとも そのちからをあらはさゝりとす世に稀なる巨女なれとも全体 よくなれあふてしなかたち見くるしからす顔はせも人なみ なれはこの巨女にあはんとて夜毎にかよふ纏客多 かり当時その手形を家厳におくりしものありすな はち参して左りに載たりその年は中指の頭より掌の 下まて曲尺六寸九分横幅は巨指をかへて四寸弱也その国の【ここまで】