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コレクション: 地誌・郷土資料

兎園小説 - 翻刻

兎園小説 - ページ 47

ページ: 47

翻刻

【OCRのまま】 寒に浅ましくかなしむへき事此ことに止れり 文政乙酉孟冬朔   山崎美成識 このおくら門経はしめ延宝天和のころ露しか露顕してその 一徒は流刑せられしたり多賀潮古か八丈島へなされしもこの 天明中 故也とそかゝし明和中また盤かになりしをある人天皇明神影を 狂歌をもて その名聞へたる とそ憚りてこゝに記さす より絹にたるはいとめてたし近ころ又富士講といふものあり 寛政中停止せられしか今はなをありさばれこの冨士講の行 者は御廊内はさら也御門にてを過ることをゆるされすとそ【ここまで】 立石村の立石 亀有村の 下総国葛飾郡立石村《割書:亀有村の|近村なり》の元名主芯右衛門か畑の中に むかしより高さ壱尺はかりの丸き石一つありを此頃《割書:年月|未詳》当時の あるし新右衛門相はかりてさまて根入りもあるへくも見えす この石なけれは耕作に便りよし堀出しのときなんとて掘れ とも掘れとも思ひの外に根入深くてその根を見すとかく して日も暮けれは翌又掘るへしとてその日は止ぬ翌日 ゆきく見れは堀しほと石はるかに引入りて壱尺はかり出て ありこは幸のことにこそとてそのまゝ埋て帰りぬ又その次の 日ゆきて見れは石はおのれと抜け出て地上にあらはるゝこと元の