翻刻
小田屋より壱里拾六町本馬六拾八文軽
川西 尻四十壱文人足廿文也家数所々に
別て有村也川の西故呼ふ也
此村に棚貝の薬師とて昔は大寺にて其跡
あり其外に谷内の妙義抔とてあり又桜木
といふ所もあり古寺の跡なり又少し川上に
井ノ面村とて公領有氏宮は岩井堂とて不思
義なる社地なり御神躰は臍の緒といへり
又川西ゟ鈴屋行には桜木といふに渡り船あり
此渡しより山手へ行は金蔵村なり金蔵寺と
て真言宗あり白雉年中開基のよし山王
権現の社あり近郷の大寺なり昔は七堂伽藍
にて八坊ありしなり兵乱に退転す今の金蔵
寺は松習院とて白山の別当也
川西より十七町本馬廿壱文軽尻拾
鈴屋 弐文人足六文也家数五十軒斗よき村
なり酒屋等あり