翻刻
村中に川有寺山川といふ源は寺山村山ゟ流て
大野川と合流す長六間の橋有こ此橋を渡れは
粟蔵村也惣して此鈴屋村ゟは宇出津へ五里
飯田村へ五里輪嶋へ五里あり此橋を粟蔵橋
といふ此■■分なり
又宇出津へ行には粟蔵ゟ丸山へ壱里丸山より久
田へ壱里廿四町久田ゟ久亀屋へ弐十四町久亀屋ゟ
宇出津へ壱里廿五町也粟蔵村に丈蔵とて
利家公ゟ御扶持拾五石頂戴せし十村役の有
しに近年断絶す今其跡彦直とてあり先祖
は栗倉氏にて彦十郎とて大納言様御宿仕
男子弐人有御陣中召連て次男は末森の合
戦に打死せし者也兄彦直は御暇下されて父
の名跡継し也其時より御扶持なり其外御印
物伝へり又此村に岩倉彦ノ神社立給ふ御神躰
白山権現なり神主瀬尾氏也近郷の宗社にて
又元宮跡とて田の中に有岩倉山は此北の高山
なり又東の山手に佐野村とて有則佐野寺とて