翻刻
真言宗あり是ゟ舞谷村とて有日の御前とて
寺領有昔は五社権現の大社ありしに告有て
権現を石動山へ移し奉て今は神明宮を石
動山より勧受して有舞谷御前ともいふ也
近年論有寺山村分になりしといへり
又粟蔵ゟ南の川縁の岡に善願寺とて真言
の小寺有又往来壱里に東村とて小村有是に
岩瀬比古の神社立給ふ御神躰八幡宮也座主
八幡寺とて東村に真言宗あり神主は川向徳
成 寺(ムラ)大瀧氏也此町野川を此辺にては岩瀬川
といふて此所則岩瀬の渡しとて元は有しと
なり此渡則月の名所にて今も川既に毎年
八月十五夜には月影二躰移りて国生の月の
名所なり古哥に
船とむる岩瀬の渡し小夜更けて
御鏡山を出る月影
宮崎山ともいへり御鏡山を見かまき山と誤り
ていへり岩瀬の渡しの東の高嶺なり社は