翻刻
重蔵ともいふとあり又十輪地蔵の垂跡により
輪嶋といふよし中比迄両部習合の社にて諸堂
建《見せ消ち:并|並》尤七堂伽藍にて其比国守畠山氏ゟ社領田地
七町八段《見せ消ち:奇|寄》附社頭修理あり社人社僧多あつて
神林寺西園寺仏躰寺観音寺とてありしに天正
の比石動山衆徒と与力せしにより不残利家公四ヶ
寺とも焼払給ふより《見せ消ち:と|今》は地名にのみ残りあり
漸神主能登氏下社家の筋目神人とて川合町
に四十八人神主壱人残りあり其後も長家より
手伝有て社頭修理あり又々繁栄して時々の
神事不絶又社地の廻り数百間高石垣也
笠原氏《見せ消ち:奇近|寄進》にて今も修覆有当社宝物あり
御璽(ミシルシ)明鏡とてあり唐鞍とてあり毘神大王
行安の大太刀弘法大師の大般若同作の仏像多
し兆典子(テウテンス)画る十三仏一軸其外色々有略す浅香
久敬書る処の縁記あり尚社祭年中七拾余度
あり中にも大乗両度有毎歳二月七日は神人
四十八人の当屋あり町氏子にも壱人宛五十才上