疫病関連資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

瘡家示訓 - 翻刻

瘡家示訓 - ページ 22

ページ: 22

翻刻

【右】 鉛の字と。とりちがへたる文盲(もんまう)さに。元禮も興(きよう)を さまし。そう〳〵其家を立/去(さり)たるとぞ。飴は脾胃(ひい)を やしなふもの鉛は脾胃をそこなふもの。雲泥(うんでい)の違(ちがひ) なり唐土は文字の國(くに)なるにかゝることあり。まして 我(わが) 邦(くに)には。あさましき醫者おほく。しらざる ことおも曲理(こじつけ)にいひまぎらかし。萬病(まんびやう)しらざること なき顔(はほ)をして。今日を渉(わたる)がおほし。又此病を わづが十人二十人治療(ぢれう)して。たゞ紙上(しじやう)のはしくれを 【左】 おぼへたるまゝ。鏡(かゞみ)にうつし見るがごとく廣言(くわうげん)を 吐(はき)ちらし。いまだ經験(けいげん)もせざる藥を投(とう)ずるも あり。或は家方(かほう)秘方(ひはう)などゝとなへ。奥(おく)ゆかしく おもはせて。たぶらかすたぐひもあり。人民(にんみん)の為(ため)に する藥なるに。何がゆへに秘方/秘傅(ひでん)といふことあらん。 此黨(このともがら)を小人醫(せうじんい)となづけて醫師の中(うち)の蛇蝎(どくむし)なり。 此外に見聞(みきく)に忍(しの)びざるのてだてをなして。 俗人をたらすあり。今の世天理を恐(おそ)れ。心力(しんりよく)を