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コレクション: コレクション2

瘡家示訓 - 翻刻

瘡家示訓 - ページ 21

ページ: 21

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【右】 みるに。家居作事分際(いへゐさくじぶんざい)より華麗(りつは)にして。辞氣(ものいひ) 容貌(なりかたち)は武家(ぶけ)の風体(ふうてい)をなし。衣服(いふく)腰物等(こしのものとう)の 飾りを美(び)にし。肩輿(かご)を飛(とは)しはな〳〵敷歩行(あるく) あり。此黨(このともがら)の中にとりわき庸醫あり。其うへ これも分際より物入(ものいり)おほく。をのづから心むさく 利欲(りよく)にはしり。仁慈(じんじ)の心をうしなふことは。前銀(まへがね)とる 醫に異(こと)なることなし。今(いま)大路家(おほじけ)にて門人(でし)への 制條(いましめ)の中に。好_二華麗_一則欲心甚而(くわれいをこのむときはよくしんはなはだにして)。失_二慈仁之道_一 (じしんのみちをうしなふ)。 【左】 只宜_レ守_二倹約_一 (たゞよろしくけんやくをまもるべし)との規則(きそく)あり。実(げ)にもつともなる カ條(かでう)なり。 〇唐土(もろこし)に戴元禮(たいげんれい)といふ人。醫学修行(いがくしゆげやう)に出て。 楊州(やうじう)にいたる所。門前(もんぜん)に人の市(いち)をなす醫あり。これぞ たづぬる良醫ならんと。うれしくおもひ寄宿(きしゆく)しけり。 此【「・」 左ルビ】醫病人に藥をわたすに。鉛(なまり)を入てせんずべしと いふことあり。元禮ふしぎに思ひて何とまうす藥方(やくはう) にやあと問ければ。建中湯(けんちうとう)なりと言(こと)ふ。これ飴(あめ)の字(じ)を