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コレクション: コレクション2

瘡家示訓 - 翻刻

瘡家示訓 - ページ 25

ページ: 25

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【右】 剃髪(ていはつ)して醫者と化(ばける)がおほし。さればこそ 世の中に。庸醫みち〳〵て人をそこなふこと 甚大(はなはだおほい)なり。顯道(あきみつ)弱冠(をさなき)より先(ちゝ)考/家兄(あに)の膝下(しつか)に 侍(はべ)りて。治療を傍観(ぼうくわん)【「ソバニミル」 左ルビ】すること久しく。又みづ から治療せし所も万を以てかぞふべし。 其あいだ此病を療することもつともおほし。 その聞えありてや。異(こと)なる術(じゆつ)もあらんかと。 遠方(ゑんほう)よりも訪(とひ)きたりて。診視(しんし)治療を乞(こひ)もとむ。 【左】 それが中におり〳〵しるしを得(ゑ)たるもあれど。 大かたは偶中(まぐれあたり)にて。内にみづから顧(かへり)みれば。背中(せなか)に 汗(あせ)することおほし。その手近(てぢか)きにいたりては。附子(ぶし) 石膏(せきこう)の二症(にしやう)だにわかつこともあたはずして。 おほくの月日をすぐし待りぬ。今や稀古(きこ)の 齢(とし)をこえて。拙(つたな)きむかしの問(と)はずがたりも はづかしけれど。醫業(いぎやう)はかたきことにして。凡庸(ぼんよふ)【「ナミ〳〵ノヒト」 左ルビ】の なすべき藝(しわざ)にあらず。故に庸醫は常(つね)に多し。