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コレクション: コレクション2

瘡家示訓 - 翻刻

瘡家示訓 - ページ 5

ページ: 5

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【右】 のみ心肝をうつすにより。遂(つい)には疾病(やまひ)おほく して命(いのち)みじかし。それ人のおもんずる所は 命(・)なり。命にまされる寳(たから)あらじ。命みじか なれば財(たから)の山に入ても更(さら)にかひなし。親(おや) もてる人主人(しやじん)もちし人は。ことに飲食(いんしよく)女色(ぢよしよく)に 陥溺(かんでき)【左ルビ オボレル】せぬやうに。深(ふか)くをそれつゝしむべき ことなり。それが中にも瘡毒(そうどく)ほど。世にいたましく あさましきものはなし。此病(このやまひ)によりて 【左】  痼疾(ほねがらみ)となり。なかくくるしみ。うまれもつかぬ 廃人(かたわ)となり。終(つい)には死(し)にいたる人おびたたし。 此病/高貴(かうき)の人にあることすくなく。下士以下(かしいか) 卑賎(ひせん)のものにあり。質朴(りちぎ)なる者の患(うれへ)るはほと ぬどまれなり。《割書:余(われ)|》犬馬(けんば)の齢(とそ)すでに七十三にして。 老廢(ろうはい)の身のうへ氣力(きりよく)うすくなり。近きころは佗(た)の 治療(ぢれう)もほどこあず。されども世に此病の多(おほき)をみるに なげかしく。今(こゝ)茲に瘡毒(そうどく)のみの薬(くすり)と病(やまひ)と醫(いしや)と