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【右】
三ツの意味(いみ)を述(のべ)。名醫(めいい)のをしへを規矩(すみかけ)とし。
さとし易(やす)からんやうにしるして。年若(としわか)き人々の。
こゝろえとなるべきことを示(しめ)すなり
〇唐土(もろこし)の古(いに)しへは。此病を侵入淫瘡(しんいんさう)となづけし
よし。元(げん)の世(よ)の初(はじめ)よりはじまり。明(みん)の世/萬暦(ばんれき)の
頃(ころ)にいたりて。さかんに流布(るふ)す。袁了凡(ゑんりようはん)が。痘疹(とうしん)
全書(ぜんしよ)に。楊梅瘡(ようばいさう)は近世(ちかきよ)広東(くわんとう)より傳染(でんせん)しきたる。
ゆへに広東瘡(くわんとうさう)となづくと見えたり。もろこしも
【左】
明(みん)の季(すへ)は泰平(たいへい)にて。繁華(はんくわ)にありけるにより。
都鄙(みやこいなか)ともに。酒肆(いざかや)女閭(ぢようろや)の類(るい)みち〳〵たりとうや。
今/我(われ) 邦のごとく盛世(さかんなるよ)にて。人民(にんみん)飲食(いんしよく)女色(ぢよしよく)に・
ふけりしにより。此病も多くありしなり。泰平(たいへい)
長久(ちやうきう)の世に時行病(はやるやまひ)なるべし。頗(すこぶ)るによりたる
ことなり。
〇人は萬物(ばんもつ)の霊長(れいちゆう)にして。天地の間(あいた)に。人ほど
たつとく智恵(ちゑ)あるものなし。故に一切(いつさい)の巧(たくみ)なる