翻刻
【右丁】
孤峯公其後御養子岩村田御同家より
そ引取らる丹後守に任ぜらる御名は頼/寛(ヒロ)
君といふ是も程なく御早世得定公と称し
たり其後の御養子尾州家より頼/多(カズ)君
は参らせられ駿河守にぞ任ぜらる又々早世
至善公続きて不幸にまし〳〵しが三度の養君
【左丁】
永田馬場御同性より御入也初の御名は
勇之助頼/尚(タカ)君と申也伊賀守にぞ任ぜ
らる御十代目を継せらる此君過れ給ひつゝ
御政務の様御改め唯何事も倹約を用ひ
られしが程もなく其月十月十九日早くも世
を去り給ひしは何に付ても惜かりし昔語りに