翻刻
将稲垣十郎左衛門等野田在番中、旧野田城主菅沼定盈に来襲せられ、防ぐこと能はず退城せる
も、本国遠州にかへるを恥じ、転じて、当城を攻撃せんとせしに定氏よくその機先を制し今川
勢を敗走さす。後天正二年五月甲州勢のために陥られ、落城せしが、天正四年奥平信昌再び之
を築きて居城せり。次に水野弾正忠城主たり。
石 田 城
所在地 南設楽郡千郷村大字石田字西金国
天正十八年池田輝政の臣。片桐半右衛門、新城に来りてこの城を築きしが、後慶長五年池田氏、
播州姫路に移ると共に廃城となれり。
市 々 浪 城
所在地 南設楽郡千郷村大字杉山字道日記岳
永禄三年菅沼定氏これを築き、息藤十郎と共に端城よりこれに移るも、後信濃国に赴くに及び、
廃城となれり。
舘 垣 内 城
所在地 南設楽郡千郷村大字千歳野
千秋清秀舘を設けてこゝに来たり、同朝氏、同清民、同雪氏、同範重、富永直郷、同信実、同
久兼、千若丸及菅沼定則之に居り、永正十三年定則野田城に移るに及んで廃城となれり。
臼 子 城
所在地 南設楽郡大字豊栄字城山
佐宗大膳重之の居城なり。
端 城
所在地 南設楽郡大字杉山字端城
菅沼定氏、永禄年間息藤十郎定吉と共に此処に移り、後道目記成に転城、廃城となれり。
塩 瀬 城
所在地 南設楽郡鳳来寺村大字塩瀬
塩瀬宮内左衛門資時始めて此地に来り左馬助直資、同直家、甚兵衛、久次等代々此に居りしと
いふ。
大 谷 城
所在地 南設楽郡東郷村大字平井字大谷