翻刻
【右丁】
倩(つら〳〵)おもん見(み)ても何程(なにほど)考(かんが)へても光陰(くわういん)の箭(や)隙行(ひまゆく)駒(こま)の早(はや)き
こと言(いは)ずと知(し)れた事なれば嫁(よめ)が姑(しうと)になり息子(むすこ)親父(おやぢ)となるは
一瞬(またゝく)間(ひま)にて千里(せんり)の旅(たび)も帰(かへ)るときあり人間(にんげん)一生(いつしやう)の道中(だうちう)は皈(かへる)
日(ひ)なし若(わか)くして足(あし)の達者(たつしや)な時(とき)善(よき)道(みち)づれに案内(あんない)を求(もと)め
迷所(めいしよ)の横道(よこみち)へ這入(はいら)ず正路(しやうろ)の道(みち)を真直(まつすぐ)に宝(たから)の山(やま)安楽(あんらく)の
都(みやこ)にいたるべしゆめ小児輩(こどもしゆ)怠(おこた)り給ふな
◦是(これ)にもれたる迷所(めいしよ)は三(さん)べんにくわしくしるしつゞいて
出板(しゆつはん)いたし候
《割書:東|都》一筆菴英泉画作【落款 横書き】弌筆【▢で囲む】
【左丁】
《割書:御|免》 御高札写 《割書:半紙本|中 本》 全一冊
【縦線あり】
主従日用条目《割書:付《割書:リ》火ノ用慎》 《割書:四民日用の心得を狂文にてしるしたれば》
民家日用条目 各一 《割書:童蒙にも諭し安く教訓専一の事を|以て忠恕を爾す毎家に貯へて有益と言べし》
【縦線あり】
《割書: |溪斎英泉翁筆》 《割書: |此策【草の誤ヵ】子は名将勇士の勲功を並て輯録》
絵本英勇鑑 全二 《割書:して初めに画図をいだせり治世に乱を忘|ざる勧懲の一端共なるべき画本なり》
【縦線あり】
《割書: |哥川国直筆》 《割書: |古今諸書に出たる英勇豪傑を画き》
絵本武者袋 全一 《割書:其傍に略伝をしるしたればことの|年月時日を弁へ且童蒙の伽草紙に可也》
【縦線あり】
《割書:諸職|必用》紋切形《割書:溪斎英泉輯録 全》 《割書:此冊子は画道独学ひの事諸家の定|紋割方地紋の書やう或は切方縮て|諸職坐右に貯置て重宝のことを誌り》
【縦線あり】
百人一首女訓抄《割書:山田常典大人挍》全一冊《割書:此本は色紙短冊の認方を弁へ|且歌の意味くはしくしるしたれば|童女子のたよりとなる画本なり》