東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 144

ページ: 144

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【右丁】 つゝしむべきなり軽(かろ)きものは四十九日をまちて禁忌(きんき) を捨(すつ)べし重(おも)きものは七十五日又は百日をまつべし 何も痘の禁忌(きんき)とおなじくすべきなり ○世間(せけん)に痘(いも)疹(はしか)の流行(りうかう)する時小児に灸(きう)する事なかれ自(し) 然(ぜん)灸(きう)をしたり共 愈(いへ)ぐすりをつけてはやくいやす べきなり小児 瘡(かさ)癤(ねぶと)の類出来る事あらばこれも はやく愈(いや)すべきなり瘡(かさ)癤(ねぶと)灸瘡(きうかさ)など愈(いへ)ざるう ちに痘疹をすればその所に熱毒(ねつどく)の滞(とゞこほ)りてかな らず痘(よ)【疒+邕】(り)となるものなり以上の諸説 保嬰論(ほうゑいろん)保(ほう) 赤全書(せきぜんしよ)痘疹全書(とうしんせんしよ)等(とう)に見えたり   ㊅水痘(すいとう)の説(せつ) 【左丁】 ○陳文宿(ちんぶんしゆく)の説に水痘(みづいも)の証は総(そう)【惣】身(み)発熱(ほとをり)二三日をまたず して痘(いも)出るなり或は咳嗽(しはぶき)し面(おもて)赤(あか)く眼(まなこ)のひかり水の ごとく痘とおなじからず出る事やすく収(おさま)る事もや すし始終(しじう)五六日にして其 瘡(かさ)水 膿(うみ)ばかりにして収(おさま)ま【「ま」衍】 るなりといえり 本邦(ほんほう)の人これをみづいもといひ又は 所によりてへないもといふ療治(りやうち)禁忌(きんき)の事 痘疹(とうしん)に 替(かは)る事なし ○痘瘡(とうさう)は人の一生涯(いつしやうがい)にたゞ一度するものなり麻疹(はしか)水(みづ) 痘(いも)の類(たぐひ)は人によりて両三度もするものあり痘瘡 は五臓(こざう)の中よりおこり麻疹(はしか)水痘(みついも)は六腑(ろつふ)よりおこる 事をしりてその軽重(けいぢう)【左ルビ:かろしおもし】を分別(ふんべつ)すべき事なり