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【右丁】
子の申すこれ地下(ぢけ)がゝりの風俗なりケ(か)様(やう)にそだち
たる童(わらんべ)は傍若無人(ばうじやくぶじん)のふるまひをなす者なりこれ
とてもよく教(おしへ)入れはよき者になるそのまゝおけばす
ね者になりて物の用にたゝぬ者なり是みなその科(とが)
は父母の愛着(あいじやく)にひかれてたゞ姑息(こそく)をつとむるのなす
所なりされは聖人(せいじん)も人その子の悪(あし)き事をしる事なく
その苗(なへ)の碩(おゝひ)なる事をしる事なしと戒(いまし)め給へり人の
父母(ふぼ)たる者つねに此語(こ)を膺(むね)につけておもひおもふて
その子を教べき事なりその教の品々(しな〴〵)は聖賢(せいけん)の諸書(しよしよ)
に詳(つまびらか)なりいま爰(こゝ)にしるす所は万分(まんぶん)がひとつにして婦(ふ)
人(じん)愚夫(ぐふ)の見るに便(たより)するものならし
【左丁】
正徳第四《割書:甲| 午》歳五月吉日
《割書:京寺町押小路下《割書:ル》町》
野田治兵衛
書肆 秋田屋甚兵衛 梓
《割書:江戸日本橋南一町目》
梅村弥右衛門
《割書:大坂心斎橋筋》
秋田屋市兵衛 行