東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

小児必用養育草 - 翻刻

小児必用養育草 - ページ 168

ページ: 168

翻刻

【右丁】 子の申すこれ地下(ぢけ)がゝりの風俗なりケ(か)様(やう)にそだち たる童(わらんべ)は傍若無人(ばうじやくぶじん)のふるまひをなす者なりこれ とてもよく教(おしへ)入れはよき者になるそのまゝおけばす ね者になりて物の用にたゝぬ者なり是みなその科(とが) は父母の愛着(あいじやく)にひかれてたゞ姑息(こそく)をつとむるのなす 所なりされは聖人(せいじん)も人その子の悪(あし)き事をしる事なく その苗(なへ)の碩(おゝひ)なる事をしる事なしと戒(いまし)め給へり人の 父母(ふぼ)たる者つねに此語(こ)を膺(むね)につけておもひおもふて その子を教べき事なりその教の品々(しな〴〵)は聖賢(せいけん)の諸書(しよしよ) に詳(つまびらか)なりいま爰(こゝ)にしるす所は万分(まんぶん)がひとつにして婦(ふ) 人(じん)愚夫(ぐふ)の見るに便(たより)するものならし 【左丁】 正徳第四《割書:甲| 午》歳五月吉日       《割書:京寺町押小路下《割書:ル》町》         野田治兵衛  書肆     秋田屋甚兵衛 梓       《割書:江戸日本橋南一町目》         梅村弥右衛門       《割書:大坂心斎橋筋》         秋田屋市兵衛 行