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【左頁】
小兒(せうに)必用(ひつよう)養育(そだて)草(ぐさ)巻二
牛山翁(ぎうざんおう) 香月(かつき)啓益(けいゑき)
纂(さんす)【「あつむ」左ルビ】
㊀生子(むまれご)養育(やういく)の説(せつ)
◯保嬰論(ほうゑいろん)に子を養育(そだつる)に十種(といろ)の法(はう)あり第一には背(せなか)を暖(あたゝか)に
せよ二つに腹(はら)を暖(あたゝか)にせよ三つに足(あし)を暖にせよ四つには頭(かしら)
を涼(すゞ)しくせよ五つには胸(むね)を涼(すゞ)しくせよ六つには小児(せうに)の驚(おどろ)
きおそるゝかたちの類(たぐひ)を見する事なかれ七つにはいまだ見
しらぬ人を見せしむる事なかれ八つには啼(なく)事さだまらず
して乳(ち)を飲(のま)しむる事なかれ九つには輕粉(けいふん)朱砂(しゆしや)の類(たくひ)の石薬(せきやく)
を飲(のま)しむる事なかれ十には浴(ゆあみ)する事たび〳〵すべからずと見えたり