翻刻
【右丁 上段】
娵(よめ)孫(まご)曽孫(ひこ)伯父(おぢ)
叔母(おば)甥(お[い])姪(おい)【ママ】従弟(いとこ)一(いつ)
家(け)親類(しんるい)縁者(ゑんじや)他(た)
人(にん)の間(あいだ)吉事(きちじ)凶事(きやうじ)
取遣(とりかはし)の文通(ぶんつう)際限(さいげん)
なしといへとも女(おんな)
に入用(いりよう)の文字(もんじ)
あらまし書記(かきしる)し
まいらせ候目出たく
かしく
消息往来終
【左丁 上段】
○男女(なんによ)相性(あひしやう)の事
庚申(かうしん)待(まち)のことは藤(ふじ)
原(はら)の清輔(きよすけ)袋草紙(ふくろさうし)
にみへたり婦人(ふじん)は常(つね)
に家(いゑ)の内(うち)にあつく
夫(おつと)しうとめに随(したが)ひ
心(こゝろ)を恣(ほしいまゝ)にすること
能(あた)はず気(き)むすぼれ
やすきゆへ癆瘵(ろうさい)と
いふ病(やまひ)いづること有
是(これ)は三尸(さんし)とて悪(あし)
き虫(むし)あり庚申(かうしん)の
【右丁 下段】
藤原興風(ふじはらをきかぜ)
誰(たれ)をかも
しる
人(ひと)にせん
高(たか)
砂(さこ)
の
松(まつ)もむかしの
友(とも)なら
なくに
【左丁 下段】
紀貫之(きのつらゆき)
人(ひと)はいさ
心(こゝろ)もしら
ず
ふる
さと
は
花(はな)ぞ
むかしの
香(か)に
匂(にほ)ひける