Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション6

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 642 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 642 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

      常陸 下館 不二見連 板谷棟成 春されは峯に霞の色そひて冨士のけふりのいとゝたちます                  成蹊舎枝也 真さきに立たる春の伊達道具万石とりの鑓梅の花                  民家軒貫 穴を出るけものも春の山の端は霞のほらにいるかとそ見る                  松元亭繁樹 宮人の御通りよりも春風にかたよる野路の青柳の枝                  西陳舎一村 こけかゝる賤か垣根のむかふよりおこして嬉し風の梅か香                  谷嶋亭浦人 春雨はやめと淋しき賤か家ののきにたれたる青柳のいと                  奈良花住 打つけし板へしつかりのりすしやすのかけんよくつくるつはくら                  浪風於左丸 雨を乞哥ならなくに鴬のはつ音にひらく梅の花かさ