翻刻
東都 笹の屋厚丸
かなくきのおれ■と人のいはゝいへふつゝけかきの書初やせん
若水汲子
春風に氷はとけて水かゝみうつる柳のめもとやさしき
紐 筒長
書初の梅といふ字の筆勢はそのおや〳〵の口をすくして
耳露菴鉢満
若水て仕かけ直せし漏刻のたれも春とやしるとしの朝
出羽 米澤 白雪連 《割書:列良改| 》千歳松人
何無くも酒はすゝめり山さくらかふりつかはやてもさてもても
玉帚菴上成
たち神の森の霞をかけぬけてからすは今朝の春の先■
醫家の入道
鍬のはにかつちり石をうつ畑の音にひはりの出てとひたつ
《割書:後| 》軒列良
春の雪何と見たてん花のなそけに面白くとけつ流しつ