翻刻
【囲み内】二品ともに上上
うぶめのばけものは
ゆうれいのだくい【ママ、類い】
なりこしより下は
ちにそまりて子を
いだきわうらいの人に此子をだいて
たべといふだく人めつたにはなし
しこくおそろしきばけもの也
【下へ】
姑穫女(うぶめ)
おさむらいさん
この子を
だいて
くだ
さんせ
〽そもまあ
うぬはなにやつだ
とんととみ十が【とみ十=中村富十郎、女形役者】
せりだした
と
きたは
雪女(ゆきおんな)《割書:毛詩伝(もうしてん) ̄ニ 曰(いわく)豊年(ほうねんの)冬(ふゆ)必有(かならず)|積雪(せきせあり)ゆきはいんちうの》
雨(あめ)こほりてゆきと
なる男は陽(やう)
女は陰(いん)
なれば雪
女にはける
ものあるべし
【その下、台詞】
もうし
しんごさ【新五左=武士のこと】
さんわしを
あたゝめて
くれる
はい