翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

妖怪仕内評判記 : 2巻 - 翻刻

妖怪仕内評判記 : 2巻 - ページ 7

ページ: 7

翻刻

【囲み内】上 その次に よなへのくわ とう【火灯】まかりいでてばけるすへ てきざいによらずなににても ふるきものはばけるといふ くわとうもふそうじ【不掃除】にしては そのゆゑん上にとりかた まりてゑんき【炎気】 をはいて ばける也 〽人けんはてれると やみくもてんやわんや われらはてるで おちのくるせかいだ なんとこわいか すさまじ からうがや くわ とう めが ばけ おつた よが あけたらは ぶちみ しやいて こまそう こわ〳〵なむ しやう八まん だいぼさつた すけ給へこゝろ【南無正八幡大菩薩、助け給へ】 よくねていた ものをさりとは むごいぞとん とおれがみ はちうしん くらの きりと きた 【左ページ上段】 〽なんといつ たちわれら よめごといふ おもいつき なか〳〵よいぶたい かほであらう      がや そのつぎにぬりおけ【真綿を伸ばす道具】 まかりいつるすべて 女といふ物は かりそめのことも こわかるものなれば よなべのたいくつねむけ さすときはばけて見せそふな ものこれはさしてしさいなし【子細なし】 【囲み内】上 【下段】 〽やれ〳〵 やわ〳〵    と した おいど【尻】だ しんぞ【新造】 いのちは あけや いり【揚屋入り】   じや のふこわや これじや よつてあす のばんから よなべは よしに しま しやう 【塗り桶は真綿を袋状に伸ばすための道具で、妖怪がかぶっているしろいものは真綿、繭を煮て伸ばしたもの。また表向きその仕事をしながら売春をする女性のことも塗り桶と言った。妖怪が女性の尻を撫でているのはそのせいか。】