翻刻
【右丁】
飼(か)ふは順気(じゆんき)能(よ)き年(とし)は搆(かま)ひにならず不順(ふじゆん)なるとしは飼損(かひそん)じ多(おゝ)し
是は生壁(なまかべ)の湿(しつ)に当(あたり)しとしるべし湿除(しつよけ)に少々火を焼(たく)も宜(よろ)し此 外(ほか)
蚕の病(やま)ひ多しといへども皆(みな)幼飼(おさながひ)より手入あしき歟(か)又は種元(たねもと)の悪(あし)きに
よるべし故(ゆへ)に種元(たねもと)を吟味(ぎんみ)し随分(ずいぶん)能(よ)き種(たね)を求(もと)め飼方(かひかた)手抜(てぬけ)のなき
様(やう)にすべき事 第(だい)一也 後(のち)の患(うれひ)は前(まへ)にあり心得(こゝろえ)べし
養蚕秘錄中巻終
【見返し】