翻刻
つたがあんまり世間(せけん)を憚(はゞ)から
ねへやうでよくねへからよしに
したが爰等(こゝら)が不義者(ないしやうもの)の不自(ふじ)
由(ゆう)な所(ところ)だ酒屋丁稚(ごよう)が来(く)るだ
らうから序(ついで)でに肴(さかな)も丁稚(ごよう)に
言伝(ことづけ)てやんねへ小遣銭(こづかひせに)でも遣(や)
らうもんならころ〳〵して用(よう)を
足(た)すはト二分金(にぶきん)を火鉢(ひばち)のかけ
【絵の中】
おまへの
事を
苦に
やんで
身は
さみ
せんの
糸柳
風の
たより
を
まつ
ばかり
ゆびをり
かぞへ
袖じほる
色の
ならひか
やるせなや