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【右頁】
ごへちよいとなげる〽およしなぶしつけらしいひとが御馳走(ごちそう)しやうと
思(おも)つておかんをつけておくにどうぞ御気(おき)に入(い)らずともわたくしの
御手料理(おてれうり)でおひとつめしあがり下(くだ)さいまし〽是(これ)は〳〵ごたいない(御叮嚀)な
御(ご)あいさつでいたみ入(いり)ます左様(さやう)
御座(ござ)らば御深切(ごしんせつ)の御料理(おれうり)忝(かたじけなく)頂(てう)
戴(だい)仕(つかまつり)たく〽仕度(つかまつりたく)まで聞(きけ)ば沢山(たくさん)
だよ〽そういふけれど仕(つかまつり)たいから
此(この)雪(ゆき)にゑつちらおつちら爰(こゝ)
【絵の中】
野辺の
花には
さきや
う
かるかや
おみなへし
そしてあやめ
しやうぶやかきつばた
ほつそりと藤ばかま
あれ朝昌のしほらしや荻(おぎ)の花
【左頁】
まで来(く)るのだ〽それ
だから仕(つかまつり)てもいゝぢやア
ないか善(ぜん)はいそげと
いふ事(こと)があるようわたし
も気(き)がおちつかない
からちよいときまり
をつけておいて御料理(おれうり)の御馳走(こちそう)は跡(あと)の事(こと)さ〽その事(こと)〳〵寸善(すんぜん)
尺魔(しやくま)何(なに)はともあれ是(これ)がかんじんだトその侭(まつ)ぐつと割込(わりこん)でおへ
【絵の中】
たつた川辺に
ふねとめて
まだうらわかき
娘気のどう
いふてよかろやら
しんきまへりの
そら寝いり