翻刻
【右丁】
一種 形状(かたち)箬(しやく)と同(おなし)く但(たた)
れにしま 髙(たか)さ一丈(いつじやう)に及(およ)ふ
箬(しやく) ちまきざさ
山中(さんちう)自生(じせい)あり根土中(ねとちう)に延(のひ)て飛白竹(ひはくちく)《割書:清俗|ちごさく》の如(こと)く處々(しよしよ)筍(たけのこ)
を生(せう)す幹(みき)髙(たかさ)三四尺/葉(は)の形(かたち)山白竹(さんはくちく)《割書:やきば|さく》に似(に)て濶(ひろく)大に葉(は)
老(ろう)すれとも周(めくり)白色(しろいろ)にならず葉(は)廣(ひろ)さ二寸ながさ六七寸夲
末(すへ)ともに圓(まる)みあり端午(たんご)に此葉(このは)粽(ちまき)を包(つつ)む故(ゆへ)に名(な)づく
【左丁】
一種 舶来(はくらい)箬(しやく)葉(やう)
一種 處々(しよしよ)山中(さんちう)に多(おほ)し形状(かたち)箬(しやく)《割書:ちまき|ささ》
くまさく に似(に)て冬月(ゆふ)は葉(は)の周(めくり)皆(みな)枯(かれて)て白(はく)
色(しよく)になる故(ゆへ)に山白竹(さんはくちく)の名(な)あり和(は)
名(めう)もやきばささと云