翻刻
【右丁】
文字なし
【左丁】
蠡實(れいじつ) もれん《割書:馬藺(ばりん)の|音轉(をんてん)》
自生(じせい)なし人家(しんか)たまたま植(うや)るものなり紫羅欄(しららん)《割書:あや|め》の一種なり春月宿根(はるふのね)より生(せう)に葉(は)はあやめに似(に)て厚(あつ)く硬(かたく)して
皆(みな)ねじれたり故(ゆへ)にねしあやめともいふ葉(は)長(なか)さ二尺許(はか)り春(はる)の末花(すえはな)あり三瓣(さんへん)は大小(なふい)して三瓣は狭(せは)く淡紫色(あはむらさきいろ)に
して中(なか)に斑(まだら)あり後(のち)莢(さや)を結(むす)ぶ形(かたち)蠐螬(せいさう)《割書:いも|むし》に似(に)たり中(なか)に扁(ひらた)き黄色(きいろ)の實(み)あり又(また)近(ちか)ころ舶来(はくり)の種(たね)あり形(かたち)相似(あいに)て
伹(たた)葉(は)長(なか)く花(はな)の色(いろ)薄(うす)し