翻刻
しころのをこたり【ご無沙汰】はた【どうみてもやはり】なへて【総じて】のよにおほし
ゆるす【心に許しとめなさる】らんいまよりのちの御こゝろにかなは
さらむなんいひしにたかふつみもおふへきな
とさしも【それほどにも】おほされぬことなさけ〳〵しう【情愛や思いやりが深い】きこえ
なし給ふ【申し上げなさる】ことゝもあへ【「ん」の誤記と思われる】めり【有るようだ】たちとゝまり給はむ
もところのさまよりはしめまはゆき【思わず顔をそむけたくなる】御あり
さまなれはつき〳〵しう【もっともらしく】のたまひすくし
ていて【出】給ひなむとすひきうえしならねと
まつのこたかくなりにけるとし月のほとも
あはれにゆめのやうなる御身のありさまも