翻刻
中務大輔様山本様やける高井様やける藤川様
半焼にて止る此辺やけさる家ハ大半潰る小石
川御門より西ハ少し損し候
十三 飯田丁辺まないたはし九だん坂へんくつれ少し
番丁小□〻よく〳〵見届け候へとも多分の事なし
からし丁大通り少〻いたみ平川丁隼丁山元丁
谷丁邊ひくき所ハ少しいたミ多し
十四 四ツ谷御門外傳馬丁通り大木戸邊まて
所〳〵潰れ候家相見へ内藤新宿なる子町辺迄
多分の事なし尤玉川上水万年樋石坂そんじ
水あふるゝ天王横丁ゟさめか橋辺そんじ多し
青山善光寺前通大いにそんじ道玄ざか町
渋谷北ざハ桐ヶ谷下目黒辺まて少しいたむ
又長者が九かうがいはし辺少し日がくぼ壟辺
ミな〳〵少しツヽ所諸所に見へたり麻布ハ一圓
くつれ少し廣尾白銀目黒辺いつれも少〳〵
ツヽくつれ所あり
十五 本郷湯嶋辺ハ少ツヽくつれ候所ハ諸所相見へ
申候へ共格別の事なく尤静むろくへ留損ぼう
おびたゝし小石川さかい菊坂下田丁ハくつれ多し
十六 駒込千駄木辺ハ諸〻少〳〵ツヽくづるゝ白山下ゟ
指が谷丁下富坂丁ハくづれ多く巣鴨染井邊
くづれ少なし王子板ばし辺迄少しくづれあり
十七 小石川御門外ハ水府御やき百軒長屋向がハ
御やき不残くつれ五六軒やける牛天神下すハ丁
より安藤坂辺すへて崩れ多し龍けいばし 松平
讃岐守様御やきやける夫ゟ傳通院前通りくづ
れ少なく裏門通りくづれ多し小日向水道丁
関口鳥羽ハ崩れ所〳〵に相見へ見え目白椎名丁ハさハり