翻刻
【右丁】
一種 ときはばい
樹(しゆ)は野梅(やはい)に似て大樹
とならす茎(くき)青(あを)く葉(は)は
やばいに似て円(まる)し春月
芽を生(せう)す新条(しんしやう)数寸
にして其(その)茎(くき)の頭に一花(いつくは)
を開(ひら)く五弁白色やば
いの如(こと)し枝を生すること
に一花を開(ひら)くこと尋常(つね)
の梅(むめ)に異(こと)なる四時 絶(たへ)
す花あり故ときははい
の名(な)あり
【左丁】
一種 はなかみ
葉(は)はやはいに似て大く花こと
に大にして香あり実もまた肥
大なり依(よつ)て○△
○△後水尾帝(こみつのをてい)
花もよく香
もよく実(み)も
よき故はな
かみと名(な)を名
せらる此花こと
に向ふ故一説
に園史の照(せう)
水梅(すいはい)に充(み)つ
【二十一、二十三行目の△は右が鋭角の三角形ような記号】