翻刻
【右丁】
一種
未開紅(みかいこう)《割書:和|名》
形状ぶんごに
似て莟(つほみ)の時(とき)は
深紅(しんかう)開(ひらく)ときは
淡紅色(たんかうしよく)なり
【左丁】
一種 酒中花(しゆちうくは)《割書:和|名》
三国一《割書:同|上》
此品白川 老候(ろうかう)【注】
梅の中にて殊(こと)に
賞(せう)せらる枝幹(しかん)粗(そ)
にして杏(きよう)に似(に)たり
花の形(かたち)桃に似(に)て
淡紅色 単弁(ひとへ)の
ふんこはいに似(に)て
花弁の辺(ほと)り紅色
にして花中の絶品(せつひん)
なり
【注 「老候」は「老侯」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブでは「候」(『本草図譜巻之61・62』コマ25 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676196)。国立国会図書館デジタルコレクションでは「老侯」(岩崎常正 著『本草図譜』 58,本草図譜刊行会,大正5-10. コマ23右丁 https://dl.ndl.go.jp/pid/926423)。】