翻刻
【右丁】
《振り仮名:快雪|く■いせつ》#1《割書:名物|法言》 含消(かんせう)《割書:同|上》 快果(くわいくわ)《割書:遵生|八牋》
迦毗陀樹(かひたじゆ)#2《割書:梵|語》 吒那婆(たなは)#3《割書:同|上》
梨樹(りしゆ)《割書:救荒|本草》
樹一二丈に至(いた)る春(はる)葉に先(さきたつ)て花を開(ひら)く五弁白色 蕊(すい)に黒(こく)
点(てん)#4あり一房八九萼簇開すこれを千株雪《割書:典籍|便覧》玉容(きよくやう)と
云後実を結ふ形 林檎(りんこ)に似(に)て大なり蔕(てい)の茎(くき)長し葉(は)は円(まる)
く大にして周りに鋸歯あり種類(しゆるい)甚(はなはた)多(おう)し相州 神奈川(かなかは)下
■#5中山 辺(へん)にては枝(ゑた)を平(たいら)にして店(たな)に作(つく)り培養(はいやう)す
【左丁】
乳梨(にうり)《割書:集|解》 こかなし
ゆきとうし
野州 古賀(こか)より出(いつ)る名産也
形(かたち)円(まる)くして赤色を帯(を)ふ水(みつ)
少(すくな)く味(あちは)ひ甘(あま)し
鵝梨(かり)《割書:集|解》 あわゆき
夏月 熟(しゆく)す青黄色にして形
正円(まんまる)皮(かわ)薄(うす)くして水 多(おゝ)く味ひ
甘し亦形状大に早く熟(しゆく)す
るを六月と名(な)つく