翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

四季漬物鹽嘉言 - 翻刻

四季漬物鹽嘉言 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

【右丁】 肝要(かんよう)なりかくして十余日を経(ふ)れば糠(ぬか)よくなれて故(ふる)き 糠味噌(ぬかみそ)に異(こと)なることなし又なれたる糠みそを少(すこし)にても 種(たね)にいるれば尤(もつとも)はやく新糠(しんぬか)の匂(にほ)ひうぜるもの也ことさら 新(あたら)しきうちはかんさまししたみ酒(ざけ)醤油(せうゆ)のおりなどあらば いれてかきまわすべし味噌漬(みそづけ)のみそ又/粕漬(かすづけ)のかすなど むざと捨(すて)ずして万事(ばんじ)心がけて捨(すた)らぬやうにぬかづけの 中へいれべし三十日ならずして年(とし)久(ひさ)しくたしなみたる ぬかみそにかわる事なし時々(とき〳〵)の物(もの)をつけて其(その)あぢわひを こゝろむべし 【左丁】    大根/味噌漬(みそづけ) 甘塩(あましほ)にして漬(つけ)たる沢庵(たくあん)大根を能(よく)洗(あら)ひ水気(みづけ)を布巾(ふきん) にて拭(ぬぐ)ひとり二時(ふたとき)斗(ばか)り陰干(かげぼし)にしてたまりがちなる 味噌(みそ)につけるなり一年(いちねん)立(たち)て又/洗(あら)ひ別(べつ)のみそに漬(つけ) おけば何年(なんねん)立(たち)ても其(その)味(あぢわ)ひかわることなし常々(つね〴〵)遣(つか)ふ 小出(こだ)しの味噌桶(みそおけ)の底(そこ)に入(いれ)置(おく)もよし    奈良漬瓜(ならづけうり) 夏(なつ)土用(どよう)の中(うち)の極上物(ごくじやうもの)の白瓜(しろうり)を吟味(きんみ)して二ッに割(わり)て 中実(なかど)を深(ふか)くとり瓜(うり)の肉(にく)にきずのつかぬやう取扱(とりあつか)ひ