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【右頁】
綿(わた)を筯様(はしやう)の物(もの)の端(さき)へ纏(まとひ)薬(くすり)を蘸(ひた)して蝕損(かけ)
たる死肉(しにく)へ擦却(すりつけ)て且(そのうへ)軟帛(やわらかなるわた)にて悪血(わるち)を拭(のちひ)ひ【注】
去(さ)りて右(みぎ)の薬を摻(ふりかけ)べし此薬を用て効(しるし)
なきは定粉(ていふん)《割書:女子の用るおしろひなり|薬店にては唐土(とうのつち)と云》半両を
加へ同く研(すり)て用(もち)ゆべし用様は前の方と同じ
〖服薬(ふくやく)〗大黄 青黛(せいたい)乾地黄(かんぢわう)《割書:三味 倶(とも)に薬|店にあり》剉(きざみ)て煎(せん)じ
服或は末(こ)となし白湯(さゆ)にて調(とゝの)へ服(ふく)す又よし
広恵済急方巻下 植田文敬通央寫字
【注 「拭」の振り仮名中の「ち」は「こ(古)」の欠損又は誤ヵ。送り仮名「ひ」は重複】
【左頁】
広恵済急全方三巻凡一十■【類ヵ】八十六門門
発以證證繋以方而草卉之形状與灼艾之
孔穴指示以絵図凡暴疹卒痾呼吸存亾之
際医不及延方薬至簡至便而扶危顚於逡
巡拯苦楚于揮霍者蒐羅殆尽焉乃是家厳
数十稔間潭心研精博訪広捜歴試経騐之
所得非趙季敷欧士海胡其重等書徒収採
前人成方之比也俾此書周布寓内城市邨
野家講戸明備旦夕不測之急則免夫夭枉
【〖 〗は隅付き四角囲み線】