みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

後見笑 - 翻刻

後見笑 - ページ 66

ページ: 66

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 食事も少々宛給大小便の通ひも自由ニて  何そ格別悪敷気分とも見へされとも中村  之娘を呼介抱しけるに同七日未明比茶を  望みにぎり飯を少シ給小便にゆかんとて縁  端に這出 言(モノ)云なから臨終となり寔には  かなき事は此界の習ひなから餘りの事に  爰に記夫より五七の忘日ニ当れぞ剃髪の  志しきりなれぞ押而白髪をおとし其頭  をなで見る事時節の到来歟又は祖母(ばゝ)の  帰相の御引立歟とかなしさ嬉しさ底意  は明ケて云はかりなければ燈辺ニて即興  爰に記す   竹馬破魔弓の昔を思へば其齢   はるかなから若葉散り葉のかず   重なりていろ〳〵か云う六十(ムツ)七ツの齢ひに   かたむきさあれ今年寛政四ツ子ノ   仲冬中の二日は先立し亡女の   五七の亡日にあたれぞ彼の国か此   縁となりてや気か白髪を落シ最早   此界の縄張をぬくれば何一物を   なき身なれば  梅鳥見れば             種子瓢      さわるもの なき 向見の人の笑ひのたねと爰に記