翻刻
包丁かいきり鯰尾無銘あらみ此分大
かた也なかこの寸も大かたさためあり四寸
二分猶口伝有之
一国総《割書:上々御物|》後深草院御宇建長比
善鬼と号鬼丸是也代々御物也
大方姿少ほそめにて長し切先つゝまやか也
しのき少黄くいほりきう也柾目にて地に
きらあり地色青したとへは三尺の太刀な
羅は腰本を一尺あまりほと乱刃を焼也
ち気■を焼てかけりおゝしこし刃ははゝき
のきは一寸計上也腰刃をほそく焼て上へ
あかる也やき出しもうすくみゆる也上のうす
くなる所は空ににちのたちきゆる如也
いなつまのことしひかりあり黄刃の所は一二寸
つゝおきて足を焼入たりにえ多く刃の
色いかにもしろし銘は太刀のはきおもてに