翻刻
余絵事吟詠之暇 ̄マ与_二同遊山桜主
人_一相謀 ̄テ撰 ̄テ_二小冊子 ̄ヲ_一而授 ̄ケテ_二書肆 ̄ニ_一以為 ̄スモ_二
童蒙 ̄ノ之階梯 ̄ト_一亦彼 ̄ノ備 ̄フル_二皇矣
赫々之 ̄ノ余楽 ̄ニ_一而已
揺舟撰【落款二】
【左丁】
序
物の流行する事かわり屏風の如く竹返しの掌(てのひら)
のごとし、其 掌(てのひら)にちなみある指戦(しせん)の遊を考るに、唐(もろこし)
に拇戦(ぼせん)といゝ酒令(しゆれい)といふ、五雑組(ござつそ)に精枚(せいばい)と見えたるも
うたかうらくは此事にや、ちんぷんかんはさておひて、抑(そも〳〵)
拳の戯(たわむれ)は大尽舞(だいじんまひ)にあらねども、かのよし原に名も
高き卍楼(まんじや)玉菊風流に錦を以て手を粧(よそふ)是拳
錦(まはし)の権輿(はじめ)也、扨中興の名人は車応(しやをう)といえる崎陽(ながさき)