翻刻
【右丁】
一種 甲州(かうしう)まる
しんけんまる
形状せんしに似
て下 広(ひろ)く熟(しゆく)く#1して
黄色を帯(を)ふ味ひ
稍(やゝ)渋(しふ)く後(のち)甘(あま)し
【左丁】
一種
ひがき
形まるに似て頭(かしら)
稍(やゝ)尖り初(はしめ)より渋味
なく冬(ふゆ)に至りて落
すして木に着(つき)霜(しも)
を経て熟(しゆく)する時(とき)は
皮(かは)#2黒色味ひ#3甚(はなは)た
甘く汁(しる)多(おゝ)し
一種
くろがき
形 正円(まんまる)にしてひかきに似(に)て稍(やゝ)小(ちいさ)く秋後(しうこ)
木に着て熟(しゆく)すれは全体(せんたい)黒色 漆(うるし)の如
し味(あしは)ひ甘(あま)し