翻刻
ひてたけかえもいはぬ
おほんそをたまはれはぬしも
あやにしきを給はりて
いますると
こそは
見つれふる衣
ともはやき
つるそ
かし
たれかかく
いみしきめは
見たまふらんと
おもふそ
ふるひはしぬともさるものを
いかにきんずるそさま〳〵に
おとこせたむるをんな
ともかな
いてやわをうなとものちゞに
かくわびしきめをみする
きつきてたに見たまひて
をのれやけといはむ
をりこそはやかめ
おぼすに
此事まば
ゆき【他本「此の事ははゆき」】 事と
おほ
ゆる
そ
なれはえ
ならは
じ
と
いひしを
などかでしぶみ
いたしてねんころに
いはゝおしへてんとのたま
ひしかはうしろめたき事
のたまはんやはとてこそでしぶみ
いたしてならはんといひしかばよろこび
たる顔してねんころにをしへしを誠と
ふかくたのみておしへしまゝにせしぞ
かし朝顔のみの事を人にゆめ〳〵といひ
しははやう腹とくる事なれはしりたる
人有てもしいひとゝむるとてあなかちにいひし
なりけり本よりひてたけまろはさるがう
するや
つ
なれはこのざえするもいとよしふくとみか此事
せんと思ひけるが
あさまし也