翻刻
【右丁】
鴝鵒(はゝてう)
此鳥 好(このん)で水に浴(ゆあひ) ̄ス
身(み)首(かしら)ともに黒(くろ)し
両 翼(つばさ)の下 各(おの〳〵)白 点あり
よく人言(ことば)をなす嫩(わかき)ときは口(くち)黄色(きいろ)
なり老(らう)するときは口(くち)白(しろ)し
頭上(かしらのうへ)に幘ある者(もの)あり
足(あし)大に勾(まかり)眼(め)觜(くちばし)足(あし)爪(つめ)ともに
黄白(きしろ)く光(ひかり)あり
俗(ぞく)慈烏(からす)と云大にあやまる也
鷹に四 種(しゆ)あり小にして純黒(もつはらくろ)く
小觜(こくちばし)なるは慈烏(からす)なり大(をゝ)觜
なるは鴉(はしぶと)なり樢に似(に)て大に
頭(かしら)白(しろ)きは燕烏(ゑんう)なり鴉(はしぶと)に似(に)て大に觜(はし)赤(あかき)は山烏(やまからす)なり
今 本朝(ほんてう)武州(ぶしう)に川小烏(かはこからす)とて小なる烏あり誤(あやまつ)てはゝ鳥(てう)と云あやまり也
鳴声(なくこゑ)愁(うれへ)にして人馬(じんば)のしゝむらを喰(くらふ)となりよく知(し)れる人にたづぬべし
【同 下部】
又 鴝鵒(はゝてう)に
似(に)て觜(はし)足(あし)
赤(あか)く黄耳(きなるみゝ)
黄目(きなるめ)黒身(くろきみ)
なる者(もの)を
秦吉了(きうくわん)と
いふよく人
の言(ことば)を
なす
【左丁】
岩(いわ)に緋音呼(ひいんこ)
緑青(ろくせう)
目 廻(まは)り すみくま
生ゑんじ
くま
すみ
くま
肉(にく)色
丹(たん)くま
朱墨(しゆずみ)くま
総(そう)【惣】朱(しゆ)
うすゞみくま 下すみくま
あいろかけ
さきごふんくま