東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

福神おしへの小槌 2巻 上 - 翻刻

福神おしへの小槌 2巻 上 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

小人(せうじん)の  冨貴(ふうき)   は 猫(ねこ)に  小判(こばん)   なり 真実(まこと)に   まさる  目出度(めでたき)は     なし    不学(ふがく)なりで。我(わが)生(うま)れつきの。有(あり)べかゝりにて。少(すこし)も  偽(いつ)わり。かざらず。こしらへぬこそ。却(かへつ)て見(み)よき  ものなるに。鼻(はな)の凹(ひくひ)が。鼻(はな)の凹(ひくひ)を。かくさんとて。  汝(なんぢ)がごとく。又(また)一(ひと)つ鼻(はな)の上(うへ)に。鼻(はな)をこしらへて。  人(ひと)にも笑(は)らはれ。我(われ)もくるしみ。貧乏人(びんぼうにん)が。貧(びん)  乏(ぼう)をかくさんとて。借銭(しやくせん)のうわぬりして。人(ひと)  にも笑(わら)はれ。我(われ)も苦(くる)しみ。鈍(どん)なものが。利口(りかう)ぶつ  ては。人(ひと)にも笑(わら)はれ。我(われ)もくるしみ。不器用者(ぶきようもの)が。