東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

福神おしへの小槌 2巻 上 - 翻刻

福神おしへの小槌 2巻 上 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

 そむかずは。凹(ひくき)鼻(はな)も。高(たか)くなるべし。其(その)天命(てんめい)の  作者(さくしや)の心(こゝろ)に。かなふ様(やう)にとならば。先(まづ)近(ちか)き作(さく)  者(しや)の父母(ふぼ)を。太切(たいせつ)にいたし。父母(ふぼ)の心(こゝろ)に叶(かな)ふ事(こと)  なり。前(まへ)かた。我(わが)在所(さいしよ)に。汝(なんぢ)よりも。三割(さんわり)がたも。  凹(ひくき)鼻(はな)の娘(むすめ)ありしが。生(うま)れ付(つき)て孝心(かうしん)あつく。  父母(ふぼ)につかへて。我(わが)身(み)をわすれ。我(わが)鼻(はな)が凹(ひくい)やら。  高(たか)ひやら。とんぢやくなく。親(おや)のみを太(たい)せつに  致(いた)しければ。自然(しぜん)と。此(この)女(むすめ)の鼻(はな)の凹(ひくひ)評判(へうばん)は やさしくも   可愛(かあい)らし      けれ  我(わか)鼻(はな)の ひくいより     身(み)を  謙遜(ひくゝ)持(もつ)   人