翻刻
【上段】
○建蘭(けんらん)は今いふ
白蘭(はくらん)なり一に
蕙花(けいくは)ともいふ又
鉄脚蘭(てつきやくらん)ともいふ
○金燈(きつねのかみそり)は石蒜(せきさん)
といふしびとばな也
一名 鬼燈檠(きとうけい)又
蔓殊沙花(まんじゆしやけ)とも
いふ秋の末(すへ)赤(あか)き
花さく茎(くき)は矢(や)から
の如しよつて一枝箭(いつしせん)
○石帆(うみまつ)は石上(せきじやう)に生(しやう)ず
○茎(くき)はくきなり
𦼮(かん)【草冠+幹】同 茎(き)の衣(ころも)を
苞(はう)といふはかま也
草根(くさのね)を荄(かい)といふく
さのねなり
○薹(たい)はふき萵(ちさ)な
どのたうなり葶(てい)
同
○葩(は)ははなびらなり
花片(くはへん)花弁(くはべん)並同
【挿絵】
建蘭(けんらん)
しうくき
金燈(きんとう)
きつねのかみそり
茎(きやう)
くき
石帆(せきはん)
うみまつ
葩(は)
はなびら
薹(たい) たう