翻刻
【上段】
○忍冬(にんとう)は木にま
とふ葉(は)青(あを)く毛(け)有
三四月花さく初(はじめ)は白(しろ)
く後(のち)に黄(き)なり以為(よって)
金銀花(きん〴〵くは)といふ
○茅(ばう)は水をくたし血(ち)
を破(やぶ)り小 腸(ちう)をつうじ
消渇(せうかつ)鼻血(はなぢ)下血(げけつ)を
治(ぢ)す又 荑(てい)といふ
○萍蓬(かうほね)は水沢(すいたく)に
生す葉(は)慈姑(おもだか)に
にたり水栗(すいりつ)骨(こつ)
蓬(はう)同
○藻(も)は水に有 葉(は)
大なるは馬藻(ばさう)葉(は)の
ほそきは水蕰(すいうん)とす
馬尾藻(ばびさう)ほだはら
○菝葜(えびついばら)は山野(さんや)に
多(おほ)し茎(くき)かたくし
て刺(はり)あり葉(は)丸(まる)く
大(おゝい)にして馬(むま)の蹄(ひつめ)
のごとし秋あかき
実(み)のる
○萩(はぎ)は郊野(かうや)に生
ずるを野萩(のはぎ)と云
葉(は)さきとがり花 小(ちいさ)
き也 宮城野(みやぎの)といふは
花 紅白(こうはく)有て大(おゝい)なり
【挿絵】
忍冬(にんどう) すいかづら
茅(ばう) 菅茅(くわんはう) かや
白茅(はくばう)
つばな
藻(さう) も
萍蓬(ついはう) かうほね
萩(しう) はぎ
菝葜(はつかつ)
えびついばら