翻刻
【右丁 上段】
○芍薬(しやくやく)は三 枝(し)五
葉(よう)なり花 牡丹(ぼたん)に
似(に)てすこし小(ちい)さ
し夏(なつ)の初(はじめ)に花
さく紅白(こうはく)紫(むらさき)あり
花相(くはしやう)将離(〳〵り)といふ也
根(ね)を薬(くすり)に用ゆ
○桜草(さくらさう)は葉(は)蕪(ぶ)
菁(せい)の如(ごと)くにしてこ
はし花 紫(むらさき)白(しろ)なり
三月花さく
【左丁 上段ここに注記を書きます】
○葵(あふひ)は惣名(さうみやう)なり
葉(は)大にして花は
紅(べに)又 紫(むらさき)あり五月
花さく実(み)は大さ
指(ゆび)のごとくかわう
すくして扁(へん)なり
○蜀葵(しよくき)はからあふ
ひなり花 千重(せんえ)に
して濃紅(こきへに)別(べつ)して
うるはし菺葵(けんき)同又
戎葵(しうき)ともいふ
○錦葵(きんき)はこあふひ
なり又 銭葵(ぜにあふひ)とも云
荊葵(けいき)同
【右丁 下段挿絵】
芍(しやく)
薬(やく)
《割書:かほ| よ| ぐさ》
桜草(さくらさう)
【左丁 下段挿絵】
錦葵(きんき)《割書:こあふひ》
葵(き)《割書: あふひ》
蜀葵(しよくき)
《割書:からあふひ》