翻刻
【右】
[第十二則] 旅客(たび)又は途中(とちう)にて種々(いろ〳〵)の水を飲用する時
は[コツプ]一盃(はい)に約(おほよ)そ一/茶匙(さひ)の酒精(しゆせい)飲料を加(くわ)へて服(ふく)す
べし
[第十三則] 大/暑(しよ)の時/冷(ひや)水を用ゆるよりも温湯(おんとう)を飲用
すれば却(かへつ)て渇(かわき)を止む
[第十四則] 若し身體(しんたい)の内部(うちら)に於て大/熱(ねつ)を覺(おほゆ)る時は冷(れい)
水を多/量(りやう)に飲用すれば善(よ)く熱(ねつ)を消(け)するの効(こう)あり
[第十五則] 固(す)と良好(りやうかう)の水と雖も数日間之を置(お)けば生(せい)
活物(くわつぶつ)を生(せう)ずる故能々注意す可し
【左】
飲水含有物無害の定量表
左の表は水十万分中に含む物質の各量(かくりやう)にして若し次
に揚(あぐ)る所の表に越ゆるときは決して良性のものにあ
らず最此/比例(わりやひ)にて過量なるは不健康有害のものとす
安母尼亞 五、〇
石灰の全量 二〇、〇
苦土 二〇、〇
硫酸 五、〇
硝酸 〇、五
有機物 五、〇