東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

四季漬物塩嘉言 - 翻刻

四季漬物塩嘉言 - ページ 28

ページ: 28

翻刻

【右丁】 是(これ)も花丸漬(はなまるづけ)の仕法(しはふ)にしてつけるなり紀州(きしう)若山(わかやま)より出(いづ) るを名物(めいぶつ)とす    初夢漬(はつゆめづけ) 花落茄子(はなおちなすび)の蔕(へた)を切(きり)まわして甘(あま)く塩押(しほおし)にして芥子(からし)を かき醤油(せうゆ)にてゆるめ少(すこ)し白砂糖(しろさとう)を入て塩梅(あんばい)して茄子(なすび)を 漬(つけ)るなり日数(ひかず)多(おほ)くは持(もち)がたき品なり    鼈甲漬(べつかうづけ) 糠味噌漬(ぬかみそづけ)の故(ふる)き茄子(なすび)を丸(まる)にて塩出(しほぎ)してよくしぼりて 庖丁(ほうちやう)し味淋酒(みりんしゆ)を沢山(たくさん)にかけて浸(ひた)しおくこと三十日ばかり 【左丁】 茄子(なすび)すきとをるほどひやけて奈良漬(ならづけ)の茄子(なすび)にまさること とをし    麴漬(かうじづけ) 醴麹(あまざけかうじ)三/枚(まい)に味淋酒(みりんしゆ)一升をかけてねかし置(おき)干瓜(ほしうり)に塩押(しほおし) 茄子(なすび)干(ほし)大根などを刻(きざみ)こみ紫蘇(しそ)の実(み)生姜(せうが)とうがらしをも すこしづゝくわへ能(よく)つきたる時(とき)に賞翫(しようくわん)すべしこれ漬物(つけもの)の 醍醐味(だいごみ)ともいふべし    百味加薬漬(ひやくみかやくづけ) 生姜(せうが)茗荷(めうが)茸(たけ)蓼(たで)紫蘇(しそ)青柚(あをゆ)山椒(さんしよ)大小の蕃椒(とうがらし)右の類(るい)